どうやって現場を回そう・・・・。
人手不足、スタッフの感情のケア、上と下からの板挟み——。
なりたくてリーダーになったんじゃない!?
そんな声も聞こえてきそうです。
日々苦労しているリーダーのあなたへ。
今回は、西田文郎氏の代表的な3冊の著書
◎『ツキの大原則』
◎『No.1理論』
◎『勝負脳の磨き方』
を参考に、介護リーダーの“心と脳”を整えるヒントを3回にわたってお届けします。
成功する介護リーダーは「脳と心の使い方」を理解して実践している
次から次へと起こる問題に対処しているだけで一日が終わってしまう。
頭も体もヘトヘト。
大きな問題もなく、無事に帰宅できるだけでホッとする。
明日のことなんて考える余裕もない日々。
介護現場でリーダーを任される立場は、想像以上に心も頭もすり減る毎日です。
そんな中、どうすればチームを前向きに導き、自分自身も潰れずに働けるのか?
よく、『相手を変えようとするのではなく、自分が変われば周りの人も変わる。』
という話を耳にします。
「そんなことあるわけがない?」
「そんなの理想論でしかない!」と思われる方もいらっしゃると思います。です。
確かに、介護リーダーとして成果を出すには、単なる経験や努力だけでは限界があります。
西田文郎氏は、
“ツキ”や“勝負強さ”を引き寄せる脳の習慣をつける。
チームを導く心の姿勢が結果を左右する。
と言われます。
自分が変われば、相手も変わる——その理由
本題に入る前に、「自分が変われば、相手も変わる」という、人生の永遠の課題でもあるような考え方に触れてみたいと思います。
1. 【人は“鏡”のような存在】
私たちの態度や言葉は、知らず知らずのうちに周囲に影響を与えています。
たとえば、リーダーがピリピリしていれば、スタッフも萎縮します。
逆に、リーダーが穏やかで明るくいれば、自然とチームも柔らかい雰囲気になります。
👉 相手の態度は、自分の“投影”であることが多いのです。
2. 【人は“自分が変えられた”と感じると抵抗する】
「あなた、もっとこうして!」と指摘されると、誰でも反発心が生まれます。
でも、リーダー自身が変わる姿を見せると、相手は素直に心を動かされます。
👉 相手を“動かす”よりも、自分が“示す”ことが強い影響力を持ちます。
3. 【“自分の変化”は、最速かつ確実にできる行動】
人を変えることはできませんが、自分の行動や考え方は今日から変えられます。
そして、その変化が空気や関係性に波紋のように広がっていくのです。
👉 外部を変える前に、自分の「内側」から変革を起こしましょう。
西田文郎氏の3冊に共通する「脳と心の法則」が介護現場でも通用する
1. 『ツキの大原則』では「ツキとは習慣化されたプラス思考の結果」であり、ネガティブな言葉や態度が自分自身に“運のない状況”を引き寄せると解説されています。
2. 『No.1理論』では、成功する人は「根拠のない自信=セルフイメージの高さ」を脳内に植え付けていると述べられています。介護現場では「どうせ無理」が口ぐせになることがありますが、それが現実化するメカニズムを脳科学的に説明してくれます。
3. 『勝負脳の磨き方』では、感情をコントロールし、ピンチの時こそ冷静に“意味づけ”できる脳を作ることが強運の鍵であると説いています。
これらはどれも、介護リーダーが「自分の在り方」で職場の空気を変えるヒントになります。
西田文郎氏の代表作『ツキの大原則』に書かれている成功哲学は、一見“運”や“ツキ”という抽象的なものを扱っていますが、実は脳科学・心理学に裏打ちされた「行動習慣の原理」です。
これを、介護現場のリーダーやスタッフの日常にどう応用できるかを具体的に解説します。
🌟『ツキの大原則』のエッセンスとは?
西田氏の言う「ツキ」とは、こう定義されています。
✅ “ツイてる人”は、脳に「ツキの回路」ができている。
✅ ツキを呼び込むには「言葉」「感謝」「行動の質」を変えること。
つまり、「今日はツイてる」と感じる人には、脳内に“運を呼び込む回路”ができているというのです。
ツキの大原則を介護現場で応用するには
一世を風靡した「銀座まるかん」の創業者である斎藤一人(さいと うひとり)さんの「ツイてる、ツイてる」というセリフはあまりにも有名ですよね。
訪れたことがなくても、「ツイてる神社」は多くの方の間で語られています。
(東京都葛飾区・新小岩のルミエール商店街内)
一人さんによると、
「ツイてる」と口に出すだけで、“運”がよくなる。
心の状態が変わり、現実も変わってくる。
とのこと。
1. 言霊の力を使う
• 「ツイてる」は日本語でも最高レベルの“前向きな言葉”。
• 何度も唱えることで、脳が「自分は運がいい」と錯覚し、実際に良い行動・良い人間関係を引き寄せやすくなる。
2. 脳のRAS(網様体賦活系)を刺激
• 「自分はツイている」と言い続けると、脳がその証拠を探し始める(心理学でいう“セルフ・フルフィリング・プロフェシー”=自己成就予言)。
• 小さなラッキーに気づきやすくなり、感謝の感度も上がる。
3. 潜在意識が味方になる
• 不平不満・愚痴・悪口といった“マイナスの言葉”を使っていると、無意識下でも自己否定が強化されてしまう。
• 「ツイてる」を習慣にすると、自然と潜在意識がポジティブに書き換わる。
たとえば、「ついてる」を口に出すと、こんなふうに日常が変化していきます。
● 朝、電車が遅れても…
「ツイてる。時間に余裕持っててよかった!」
● レジで少し待たされたとき…
「ツイてる。ちょっと立ち止まって深呼吸できた!」
● 仕事でミスしたとき…
「ツイてる。大事になる前に気づけて運がいい!」
★これを介護現場で応用すると
①【言葉の習慣】が現場の空気を決める
介護の現場では、イライラ、愚痴、不満が溜まりやすい環境です。
たとえば、スタッフがこう言っていませんか?
• 「またトラブルかよ…」
• 「うちの職場はほんとツイてないよね」
• 「どうせ誰も動いてくれないし」
👎 これらの言葉が“脳”に悪影響を与え、ツキが遠ざかります。
👉 改善策:まずリーダー自身が言葉を変える
• 「今日も何ごともなく終われてありがたいね」
• 「こういう経験って、成長のチャンスだよね」
• 「なんか最近、ツイてる気がする」
♥ポイント:脳は“言葉”に反応して自己暗示をかけるため、「ツキのある言葉」を使うと、実際に“ツキのある現象”を引き寄せやすくなるのだそうです。
②【感謝の習慣】がツキを育てる
「ありがとう」を言う習慣がある職場は、空気が明るく、事故も減りやすいというデータもあります。
しかし介護現場では、「やって当たり前」とされがちで、感謝の言葉が不足しがち。
👉 応用法:小さな“ありがとう”を見逃さず伝える文化を作る
• 「報告してくれてありがとう」
• 「今日も落ち着いて対応してくれて助かったよ」
• 「利用者さんに優しく接してくれて嬉しかった」
♥感謝の言葉は、自分だけでなく相手の脳にも“ドーパミン”や“オキシトシン”を分泌させ、「もっとやろう」と思わせる原動力になります。
③【小さな成功に気づく脳】が“流れ”を呼ぶ
介護現場では「うまくいかないこと」にばかり目が向きやすいですが、
ツキのある人は「小さな成功」にフォーカスします。
👉 応用法:1日の終わりに“良かったこと”を1つ書く
• 「転倒ゼロだった」
• 「新人が笑顔で対応できていた」
• 「苦手な利用者さんが今日は落ち着いていた」
♥こうした“良いこと”に注目する癖が、「脳内のツキ回路」を強化し、前向きな発想を生む源になります。
★★★現場リーダーのための実践ヒント(3つ)★★★
ツキを呼び込む習慣 具体的な行動例
② 感謝を口にする 1日1人、必ず感謝の言葉を伝える
③ 成功を記録する 帰る前に“今日うまくいったこと”を1つメモする
少し話が横にそれましたが、斎藤一人さんは、「起きる出来事は変えられないけど、それをどう受け取るかは変えられる。」とおっしゃっています。
つまり、「選んだ言葉」と「選んだ視点」の結果で「運がよくなる」ということですね。
西田氏の言われる「ツキの大原則」も、運を天任せにせず、
自分の脳と心の使い方を変えることで“運を引き寄せる”習慣術です。
介護リーダーがツキを味方につければ…
• 職場の空気が明るくなり
• スタッフの行動が前向きになり
• トラブルやストレスが減少し
• 利用者さんの安心感にもつながります
「あなたが変われば、チームも変わる」
そして、あなたが“場所を変えれば”、もっと楽に輝けるかもしれません。
転職は、逃げではなく“前向きな選択”です。
【まとめ】あなたの脳が職場を変える
介護現場におけるリーダーシップとは、技術や知識以上に「雰囲気」と「意識の在り方」が重要です。
西田文郎氏の成功哲学をベースに、自分の“脳の使い方”を見直すことから始めましょう。
まずは一日ひとつ、「ありがとう」「できる」「大丈夫」といった言葉を意識してみてください。
あなたが変われば、チームも変わりますよ(^^♪
コメント