こんにちは、ゆるちょこです。
介護業界でもICTやDX、AIに介護ロボットなど、介護職員の不足を補うための生産性向上が声高に叫ばれるようになって久しいですが、あなたは
「ChatGPT(チャットGPT)」や
「Felo(フェロー)」などの「生成AI」を使われたことがありますでしょうか。
もし、「まだだけど。」という方には、生成AI(以下AI)の進化を体感してもらえれば仕事に対する価値観も激変すると思います。
検索機能だけでなく、画像生成など様々な機能や特徴をもったAIがありますが、前記の2つは使用回数や使える機能にが制限が設けられている場合がありますが、無料でも使えます。
特に中間管理職やリーダーを目指す方、キャリアアップや転職を考えている介護職の方には毛嫌いせず、一度は試していただきたいツールです。
どうぞ最後までお付き合いください。
AIを活用してキャリアアップや転職を成功させるための具体策
AIには様々な機能がありますが、最近の私自身の例であげると、障害者福祉サービス事業所向けの『サービス管理者(サビ管)基礎研修』のレポート提出時にはすごく効率化や時短ができました。
最近は資格取得もオンライン研修がメインになってきていますが、サビ管の資格を得るためには実務経験も必須条件ですが、まずは基礎研修を受ける必要があります。
また、その基礎研修を受けるための条件には事前に「相談支援従事者初任者」という研修の受講が必須です。
そしてサビ管の基礎研修においても座学(集合研修)の前に十数時間のオンライン研修とレポートの提出が必須です。
高齢者介護については大丈夫なのですが、障害者の分野は専門用語に不慣れなので、レポートを書く時にはチャットGPTに随分助けられました。
前置きが長くなりましたが、今回は介護職が業務の生産性を向上させたり、キャリアアップや転職準備を進めるうえでAIを活用できる具体的な使い方について解説していきます。
1. 資格取得のサポート
(1)資格取得の計画立案
介護職のキャリアアップや転職時には資格取得が必須ではありませんが、応募時には大きな武器となります。
資格を取る際にもAIを活用すれば、先ほどのようなレポートの提出時だけでなく、合格までの計画を生活スタイルに合わせて立てることも簡単にできます。
- 必要な資格のリストアップ: 「介護職に必要な資格を教えて」と尋ねることで、取得すべき資格のリストを得ることができます。
- 学習計画の作成: 資格取得に向けた学習計画をAIに相談することで、効率的な学習方法を具体的に提案してもらえます。
それぞれ、知りたいことを深掘りしていけば、Googleでアチコチ検索しているよりも早く回答が得られると思います。
(2)レポートや試験の解答例の作成
資格試験の勉強において、過去問や模擬試験の解答例を作成することは非常に有効です。
AIを利用して、以下のように解答例を作成できます。
- 過去問の解答例作成:過去問題を入力し、「この問題の解答例を教えて」と尋ねることで、具体的な解答を得ることができます。もちろん、模擬テストの解答を知ることにも使えます。
- 解説の提供: 解答だけでなく、その解答に至るまでの過程や理由をAIに尋ねることで、理解を深めることができます。
2. 履歴書・職務経歴書の作成
(1)AIによる履歴書作成支援
履歴書の作成は転職活動の第一歩です。
AIを利用することで、履歴書のフォーマットや内容を簡単に作成できます。
それぞれ、必要なフォーマットを提示してもらったり、会話形式でAIからの質問に回答していくことで考えていることを整理していくこともできますし、より採用者の意向に沿った内容に仕上げることも可能です。
具体的には、以下のような活用方法があります。
- テンプレートの提供: チャットGPTに「介護職の履歴書テンプレートを教えて」と尋ねることで、適切なフォーマットを得ることができます。
- 内容の具体化: 自身の職務経験やスキルを入力すると、AIがそれを基に具体的な表現を提案してくれます。
例えば、「介護職としての経験を詳しく書きたい」とリクエストすると、会話形式で具体的な業務内容や成果を盛り込んだ文を生成してくれます。
(2)職務経歴書の強化
「職務経歴書」は必須ではない介護施設が多いようですが、過去の経験をアピールする重要な書類ですし、求められていなくても履歴書と一緒に提示すれば限られた時間内での面接時には、自分自身のより多くのことを面接官に知ってもらうことができます。
Feloを活用して、以下のような点を強化できます。
- 業務内容の整理: 過去の職務内容を整理し、どのようなスキルを身につけたかを明確にする手助けをしてくれます。
- 成果の数値化: 具体的な成果を数値で示すことが重要です。Feloに「私の業務成果を数値化する方法を教えて」と尋ねることで、効果的な表現方法を学ぶことができます。
3. 面接対策
(1)模擬面接の実施
面接は転職活動の中で最も緊張する場面です。
ChatGPやFeloを利用して模擬面接を行うことで、実際の面接に備えることができます。
- 質問の生成: 「介護職の面接でよく聞かれる質問を教えて」と尋ねることで、一般的な質問リストを得ることができます。
- 回答の練習: 自分の回答をAIに入力し、フィードバックをもらうことで、より良い回答を作成することができます。例えば、会話の最後に「私の強みは何ですか?」という質問に対して、AIが適切な回答を提案してくれます。
(2)自己PRの作成やブラッシュアップ
前記の職務経歴書を書かなくても、自己PRは面接で自分をアピールする重要な要素です。
チャットGPTやフェローを活用して、以下のように自己PRを強化できます。
- 具体的なエピソードの提案: 自分の経験をもとに、AIに「私の介護職での成功体験を教えて」と尋ね、順次、会話形式で回答していくことで、具体的なエピソードを引き出すことができます。
- 表現の改善: AIに自己PR文を入力し、より効果的な表現に改善してもらうことができます。作文で言うと、添削や推敲ですかね。
4. 管理職へのステップアップ
(1)管理職に必要なスキルの習得
介護職から管理職へのステップアップには、リーダーシップやマネジメントスキルが求められます。
Feloを活用して、以下のようにスキルを習得できます。
- 必要なスキルのリストアップ: AIに「介護職の管理職に必要なスキルを教えて」と尋ねることで、具体的なスキルを把握できます。
- 学習リソースの提案: AIが提供するリソースを基に、必要なスキルを学ぶための書籍やオンラインコースを見つけることができます。
(2)キャリアプランの策定
管理職を目指すためのキャリアプランを策定する際、ChatGPやフェローを活用して以下のように進めることができます。
- 目標設定:「私のキャリアプランを考える手助けをして」と依頼することで、具体的な目標を設定する手助けをしてくれます。
- 進捗管理の手段: 目標達成のための進捗管理方法をAIに相談することで、効果的な管理方法を学ぶことができます。
5. 介護現場スタッフがAIを活用する場面とメリット
(1)利用者ケアの質の向上
<活用場面>
- チャットGPTを使い、ご利用者に関するケアプランの提案や改善案を作成する。
ご利用者の基本情報をある程度入力すれば、アセスメントの作成などにも応用できます。 - 「認知症の方へのコミュニケーション方法」や「転倒防止策」など、具体的な課題についてAIに質問し、解決策を得ることができます。
<メリット>
- 個別のニーズに応じたケアの質を向上させることができます。
- 現場で悩んだときにすぐに参考となる情報を得られます。
(2)記録業務の効率化
< 活用場面>
日報や記録作成の補助として、チャットGPTに文章構成や内容チェックを依頼する。
- アセスメントをコピペしてから「利用者Aさんの今日の活動記録を簡潔にまとめてください」と入力するだけで、読みやすい記録が得られます。
< メリット>
- 記録作成にかかる時間を大幅に削減できます。
- 記録の質が向上し、次のケアに活用しやすくなります。
(3)利用者家族への説明資料作成
<活用場面>
- ケア内容やサービスプランを説明する資料を作成する際に、チャットGPTを活用できます。
- 「要介護2の方に最適なデイサービスの利用例を説明してください」と依頼し、家族向けに分かりやすい文章を生成できます。
<メリット>
- 家族に安心感を与え、サービスへの理解を深めてもらえます。
- 時間をかけずに質の高い資料を提供可能です。
(4)スキル向上のサポート
<活用場面>
- 介護技術や知識の学習において、チャットGPTに質問しながらスキルを磨く。
- 例えば、「感染症対策の最新ガイドラインを教えてください」といった具体的な質問をすることで知りたいことだけでなく、参考サイトのURLを提示してくれます。
< メリット>
- 自主学習の効率化が可能です。
- 現場での実践力向上が可能です。
6. 中間管理職がAIを活用する場面とメリット
管理者等の中間管理職は、スタッフの管理や利用者ケアの全体最適化といった重要な役割を担っています。AIツールを活用することで、以下のような場面で効果を発揮します。
(1)スタッフのシフト管理
<活用場面>
- 基本情報を入力後、チャットGPTに「20名のスタッフのシフトを公平に組む方法を提案してください」と依頼するとシフト案を作成してくれます。
- 繁忙期や急な欠勤時の代替案なども即時生成してくれます。
< メリット>
- シフト調整の負担を軽減できます。
- スタッフ間の不公平感を減らし、職場の雰囲気の改善にも役立ちます。
(2)会議や報告書の効率化
<活用場面>
- 会議資料や報告書の下書きをチャットGPTに作成させることで、作成時間を大幅に短縮できます。
「介護現場(具体的なサービス名)での問題点と改善提案をまとめてください」と依頼し、報告書の骨子を提案してくれます。
< メリット>
- 会議準備の効率化が図れます。
- 漏れがなくなり、的確で分かりやすい資料作成が作成できます。
(3)スタッフ教育の支援
<活用場面>
- 新人研修や継続教育の教材をチャットGPTで作成することも可能です。
- 「新人職員向けの感染症対策講座の資料を作成してください」と依頼しれば、レジュメを作成することも可能です。
<メリット>
- 教育内容の質を向上を図れます。
- 教育準備にかかる時間を削減大幅に削減できます。
(3)利用者満足度向上策の立案
<活用場面>
- チャットGPTに「利用者満足度を向上させるための施策を提案してください」と依頼し、新たなアイデアを得ることも可能です。
<メリット>
- 客観的かつ斬新な提案を受けられます。
- 利用者の声を反映した具体的な施策を策定可能です。
7.機能訓練やレクリエーションで活用するメリット
(1)アイデアの多様化
ご利用者の介護度や状況、人数などの基本情報を入力すれば季節に応じた新しい訓練プログラムやレクリエーション案を迅速に提案してもらえます。
(2)準備作業の効率化
「各種マニュアル」や「手順書」、「提案資料の作成」を簡単に行えるので、スタッフの負担を軽減できます。ご利用者やご家族にもわかりやすい説明文も作成できます。
「稟議書」の文章を考えてもらうことなどにも使えます。
(3)個別対応が可能
ご利用者の身体機能や認知症状に合わせたアクティビティや訓練内容を柔軟に提案できる。
(4)イベント計画の最適化
季節ごとの装飾や年間行事のアイデア出しを効率化し、ご利用者が楽しめるプランを提供できる。月間や年間スケジュールを提案してもらいことも可能ですから、悩んでいる時間も減ります。
(5)利用者満足度の向上
基礎情報や目的などの入力は必須ですが、思いもつかなかった多彩なアイデアと適切なサポート方法を提案してくれますので、ご利用者の達成感や施設への信頼感が高まるアイデアの活用で満足度も向上させられます。
転職エージェントを活用して情報収集する!
もし、あなたが転職する際には、じっくり情報を集め、自分にとっての最適な選択肢を考えることが大切です。
そんな時に頼れるのが転職エージェントの存在です。
介護業界に精通したエージェントなら、あなたのスキルや希望条件に合った求人を提案してくれるだけでなく、履歴書執筆や面接対策など、プロならではのサポートを受けることができます。
迷いや不安を抱えたままで行動を起こすよりも、専門家のアドバイスを取り入れることで、安心して次のステップを踏み出すことができます。
長い人生です。
慌てて転職先を決める前に相談してみることで新たな視点が得られるかもしれません。
まとめ
テスラやXのCEOであるイーロン・マスク氏は、AIが急速なペースで進化しており、早ければ2025年末までに人間よりも賢いAIが誕生する可能性があると予測しています。
AIの検索能力や記憶スピードが物凄い勢いで進化していることは間違いありません。
しかし介護業界などの場合、介護記録や事務系の仕事は確かにAIの活用やロボットの活用が進んでいくとは思いますが、入浴介助や移乗介助といった人の介助や判断が必要な部分が完全にAIやロボット化するのは難しいと思われます。
近い将来には介護業界でもAIが業務上で必須というべきか、使いこなせて当たり前の時代になるかと思います。
気が付いた時には「ついて行けない、どうしよう。」という事態にならないよう、早いうちから慣れておくことをお勧めします(^^♪
<おまけ>
日々進化しているチャットGPTやフェローについてですが、現時点では、それぞれ若干の得意・不得意なことがあるようです。
個人的な日々使っていて感じることですが、チャットGPTはアイデア出しやサポートが得意なAIです。
アイデアを更に改善できるようにフォードバックしてくれたりしますので、提案書や企画書などの資料作成時には、会話形式でアイデアを深めていくという感じです。
しかし、若干、日本語が怪しい部分があると感じます。
半面、フェローは日本語に強く、SNSデータを深く分析できたりすることが得意であり、検索や情報収集が得意なAIです。
また、マインドマップやPPT(パワーポイント)を自動生成できる機能がウリですので、会社で使用するプレゼンテーション資料の作成などに向いています。
私の場合は、チャットGPTの手を借りてアイデア出しを繰り返して企画書や提案書を作成し、続いてそお原案を元にフェローでパワーポイントの資料に仕上げる、という使い方をしています。(現在は。)
いずれにしても、より良い回答を得るためには聞き方の工夫や慣れも必要ですが、プロンプトと言われる質問文の精度を上げていくことで、納得のいく回答が得られるようになります。
生成AIの進化度合いには目を見張るものがありますが、毎日のように新たなAIが生み出されているとも言われます。
今や星の数ほどある生成AIですが、得意分野も色々ですから、下記の二つのAIから試してみてはいかがでしょうか。
百聞は一見にしかず。無料版には回数制限などがありますが、ぜひ、下記の公式サイトをのぞいてみてくださいませ。
チャットGPT公式サイトはコチラをクリックをクリック
[ChatGPT公式サイト(OpenAI)](https://chat.openai.com/)
Felo(フェロー)公式サイトはコチラをクリック
[Felo(日本語AIアシスタント]( https://felo.ai/ja/search)
ちなみに、慣れてくればスマートフォンでも使えますし、音声入力をサポートするデバイスやアプリを併用してプロンプトを作成すればさらに時短も可能ですよ。
では。
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