介護福祉士のゆるちょこです。
これは介護職に限った話ではないとは思いますが、同じ職場で働き続けているとどうしても迷いが生じたり、「もう辞めたいな」と思う時期があります。
特に介護業界で働くミドルエイジ(40代~50代)の皆さんの中には、体力的な問題もあって今後のキャリアについて悩む方も多いのではないでしょうか。
「このまま介護職を続けるべきか?」
「どうしたらスキルアップや給与アップできるのだろうか?」
「転職して新しい資格や環境で自分の可能性に挑戦したい!」
理由は様々でしょうが、この記事ではキャリアチェンジを考える介護職の方々に向けて、新しい可能性を切り開くための具体例や成功のためのステップをわかりやすく解説します。
1.中高年のキャリアチェンジが注目される理由
近年、働き方改革やライフスタイルの多様化に伴い、中高年のキャリアチェンジが注目されています。その背景には以下の要因があります。
○健康寿命の延伸:中高年世代でも長期間働く時代になり、キャリアの再構築が必要。
○介護職の経験を活かした多様な選択肢:介護スキルは他分野でも需要が高い。
○働きやすさの追求:体力的な負担を軽減しつつ、スキルを活かした働き方へのシフト。
2. 自分の強みを知ることが第一歩
キャリアチェンジを考える際、まず重要なのは「自分の強み」を把握することです。
これまでの介護の経験、特に現場での経験は同じ魚介だけではなく、他分野でも大きな武器になります。
具体的には以下を考えてみてください:
①専門スキル:介護福祉士やケアマネージャーの資格、介護現場での問題解決スキル。
②ソフトスキル:コミュニケーション能力、チームワーク、利用者や家族との信頼関係構築力。
③現場経験:高齢者施設での実務経験、認知症ケアのノウハウ。
意外かもしれませんが、これらはすべて他業種でも応用可能なスキルです。
自分の強みを具体的に整理することで、自信を持って次のステップに進むことができます。
3. キャリアチェンジの選択肢を広げる
介護職の経験を活かしつつ、新たな挑戦ができるキャリアの選択肢をいくつか紹介します。
1)介護業界内でのスキルアップ
①管理職へのステップアップ:介護施設のリーダーや管理職を目指す。
管理者研修を受けることでキャリアを広げる可能性があります。
②ケアマネージャー:利用者のケアプランを立てる仕事。資格を取得すれば給与アップも期待できます。
③介護講師・研修担当:現場経験を活かして後進を育てる立場に。
教育機関や研修企業への転職も視野に。
2)異業種への転職
①福祉用具の販売やコンサルタント:介護の知識を活かして、ご利用者に適した製品やサービスを提案する。
②行政やNPOでの活動:地域福祉のプロジェクトに携わる。公務員試験やNPO団体での求人をチェックしてみてください。
③在宅ワークやフリーランス:経験を活かして介護に関する記事執筆やコンサルティングを行う。
3)完全に新しい分野への挑戦
介護業界とは異なる分野に挑戦する場合も、これまで培ったスキルは活かせます。 例えば、接客業や教育関連、コミュニケーションが重視される仕事などです。
4. 成功するためのステップ
ステップ1:情報収集とリサーチ
①転職サイトやハローワークを活用して求人情報をチェック。
②介護業界や他分野の動向を把握するため、セミナーや勉強会に参加。
③SNSやブログで成功事例を探し、自分のキャリアに置き換えて考えてみる。
ステップ2:スキルアップと資格取得
・自分に不足しているスキルを見極め、必要な資格を取得する。
例:介護福祉士、ケアマネージャーの資格や、異業種で役立つITスキル、ビジネススキルなど。
ステップ3:転職活動の準備
①自己PRや志望動機を、これまでの経験をベースに具体的にまとめる。
②履歴書や職務経歴書の書き方を見直し、プロのアドバイスを受けるのも効果的。
③転職エージェントを利用してサポートを受ける。
ステップ4:ネットワークを活用
①元同僚や知人に相談し、転職先の情報や紹介を受ける。
②LinkedInやSNSでの人脈作りも、意外なチャンスに繋がることがあります。
5. 中高年ならではの強みを活かす
中高年の介護職の方が転職を成功させるためには、「年齢による経験の強み」をアピールすることが大切です。
①豊富な現場経験
②トラブル対応能力
③部下や若手職員への指導力
これらの点は、若い世代にはない価値として高く評価されることがあります。
6. 柔軟性とやりがいを求めて
転職を考える際には、「働きやすさ」や「やりがい」も重要なポイントです。
①勤務時間や給与の条件を明確にする。
②ライフワークバランスを意識し、無理のない働き方を模索する。
③自分が情熱を注げる仕事を選ぶ。
7.介護職経験が活かせるキャリアの選択肢のメリット
介護の現場で培ったスキルや経験は、他の分野でも高く評価されることについてはお話しした通りです。
ここで、改めて転職先や資格取得の例とメリット・デメリットについて説明しておきたいと思います。
① ケアマネジャー(介護支援専門員)
介護職の経験を活かし、利用者のケアプランを作成する専門職。現場での体力的負担を軽減しつつ、利用者とその家族をサポートできます。
必要資格:介護福祉士の資格+実務経験5年以上。
メリット:デスクワークが中心で、長期的に働きやすい。
② 福祉用具のアドバイザー
福祉用具の販売やレンタルを通じて、高齢者や障害者の生活を支援する仕事。介護の現場知識が直接役立ちます。
メリット:現場経験をもとに的確な提案が可能。
働き方:営業職が多いが、柔軟な勤務形態の求人も増加中。
③ 研修講師や教育職
介護スキルを教える講師として活躍する道もあります。新人や未経験者向けに指導することで、自身の経験を共有できます。
メリット:人材育成に貢献できる。
働き方:パートタイムや契約社員など多様。
④ 地域福祉コーディネーター
自治体や地域団体で福祉サービスを調整する仕事。地域密着型の支援が求められます。
メリット:行政や地域社会との関わりが深まる。
働き方:正社員や嘱託職員が多い
8.キャリアチェンジの成功例
実際に今まで出会った仕事仲間である私の同僚でキャリアチェンジを成功させた例を紹介します。
Tさん(50代・元介護職)
転職先:福祉用具の営業職 ➡ のちに独立し、福祉用具の会社を立上げ
背景:介護施設での利用者サポート経験を活かし、福祉用具のアドバイザーに転職。
成功の鍵:資格取得と現場知識を武器にアピール。
Nさん(40代・ケアマネジャー)
転職先:地域福祉コーディネーター
背景:地域密着型施設での経験が評価され、自治体の福祉担当へ。
成功の鍵:自治体が求める課題解決能力を具体的に提示。
まとめ
キャリアチェンジは不安を伴うものですが、これまでの経験やスキルは新しい分野で必ず役立ちます。
勇気を持って第一歩を踏み出せば、豊かな人生を築くきっかけになります。
私こと“ゆるちょこ”自身はITやコンサル関係の仕事から介護職に転身したのが2007年。
47才の時です。
仲間と立ち上げた会社が空中分解し、休眠状態に。
当時は東京と富山を行ったり来たりの二重生活をしていたのですが、東京では総務系の仕事で採用して頂けるという会社もあったのですが、生まれ故郷の富山に戻って夫婦でゆっくり暮らしたくて戻ることに。
諸事情というか、紆余曲折あって再就職先が見つからず、当時持っていた資格らしい資格といえば「ホームヘルパー2級」のみ。
思い切って未経験の分野でしたが介護の世界に飛び込みました。
※詳しくは「プロフィール」をご覧いただければ幸いです(^^♪
それからも幾つか転職を重ねたのですが、最終的には現在の職場で経営企画を担当しています。
私の場合はITやコンサル関係と言ってもSEやプログラマーだったわけではなく、特にスキルもなく総務関係を始めとした様々な職種の経験を活かすことができました。
現場を始めとして介護職として培った経験は、どの分野でも必ず活きるスキルです。
キャリアチェンジには勇気が必要ですが、適切な準備をすれば新しい道は必ず開けます。
「自分の強みを知る」「情報を集める」「スキルを磨く」
これらを意識しながら、一歩ずつ前進していきましょう。
転職やキャリアアップに関する具体的なアドバイスや成功事例があれば、ぜひコメントで教えてくださいね!
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