「スタッフが動かない」はリーダーの言葉で変わる|影響力の正体とは?

介護リーダーの悩み相談

「何度言ってもスタッフが動かない」
「言ったはずなのに、また同じことを繰り返してる…」
介護現場でリーダーをしていると、
一度はそんな悩みを感じたことがあるはずです。
「チームを動かしたい」
「現場の空気を変えたい」
そう思っても、
自分の言葉が空回りしているように思えて、
無力さに落ち込むこともありますよね。
でも、その原因は
“言っている内容”ではなく、“どう言っているか”
にあるかもしれません。
今回は、西田文郎氏の成功哲学をヒントに、
「影響力のある言葉」とは何か?
そして、現場を動かすリーダーの思考と実践法を解説します。

人を動かすのは、理屈ではなく「言葉のエネルギー」

リーダーの発する言葉が、
チームの空気をつくり、行動を引き出します。
だからこそ、
自分がどんな“言葉の習慣”を持っているかに気づき、
それを磨くことが、真の影響力に直結するのです。

影響力が発揮される理由とは

① 脳は「感情をともなう言葉」に反応する

西田文郎氏は著書『ツキの大原則』でこう語ります。
「脳は“言葉のエネルギー”を記憶する。
言葉にどれだけ思いと感情が込められているかで、
相手の潜在意識に届くかが決まる」
たとえば、同じ「ありがとう」でも、
• 目を合わせずに言う「ありがとう」
• 笑顔で心から伝える「ありがとう」
では、受け取る側の印象が全く異なります。
これは、“言葉の質”が人を動かすということです。

②「影響力」とは、“言葉”と“態度”の一致

「なんでできないの?」「前にも言ったよね?」
そういう言葉を怒った表情で伝えたら、
相手は委縮して、動けなくなります。
影響力があるとは、
「言っていること」と「感じさせること」が一致していること。
つまり、
「この人の言葉には信頼がある」
「この人の想いは本気だ」
と感じさせる“言葉のエネルギー”こそが、
影響力の正体なのです。

③ 否定語は脳と感情を閉じてしまう

「なんでできないの?」
「だから言ったでしょ?」
「またミスしたの?」
こうした否定語は、
相手の“思考の扉”を閉じます。
西田氏は『勝負脳の磨き方』でこう述べます。
「脳は“否定語”を理解できない」
「失敗しないように」と言えば、
“失敗”に意識が向かいます。
「サボらないように」と言えば、
“サボる”という言葉に脳が反応してしまうのです。

影響力が発揮される事例

事例①:サービス提供責任者の言葉の変化

ある小規模多機能型施設。
40代女性の責任者(仮名:山口さん)は、
「うちのスタッフは言われないと動かない」と口癖のように言っていました。
朝のミーティングでも、
「昨日もミスが出たよね?何度言ったらできるの?」と
ネガティブな言葉が並びました。
でも、ある日ふと気づいたのです。
**「私の言葉が“失敗前提”だった」**と。
次の日からこう言葉を変えてみました。
• 「○○さんがもっと安心して動ける方法を一緒に考えよう」
• 「このチームのいいところは、すぐに対応できるところだよね」
すると数週間後、
報告や相談の数が自然と増えていったのです。

事例②:ショートステイでの一言が変えた空気

ショートステイ施設で、
新人職員が利用者に対し手順を飛ばしてしまいました。
周囲は「ああ、またやったね…」と重たい空気に。
でもそのとき、
リーダーが一言。
「最初は誰でも戸惑うよ。
でも今日のこの気づきが、次に活かせるんだよね」
このひとことで、
現場の空気は和らぎ、
新人もその後積極的に質問をするようになりました。

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「影響力を高める言葉」5つの習慣

【習慣 例】

習 慣
1. 肯定語を使う ×「できなかったね」→ ○「できた部分を活かそう」
2. 感謝を具体的に伝える ×「ありがとう」→ ○「○○の気配りが助かりました、ありがとう」
3. 質問で導く ×「なぜできない?」→ ○「どうすればできそう?」
4. チーム視点で語る ×「あなたのせい」→ ○「チームとして、どう改善しようか」
5. 本気で伝える 声・表情・姿勢にもエネルギーを込める

まとめ

リーダーの言葉は、ただの「指示」や「報告」ではありません。
それは、
チームの空気を変え、行動のエネルギーを生み出す力です。
制度や人手不足など、
変えにくいものがたくさんある介護の現場。
でも、「自分の言葉」は今すぐ変えられる。
「なんで動かないの?」から
「どうすれば動ける?」へ。
そのたった一言の転換が、
現場を変える一歩になります。
あなたの言葉が、
スタッフの心を動かす。
そんなリーダーを、今日から始めてみませんか?
📚今回引用した文献一覧
• 西田文郎『ツキの大原則』現代書林
• 西田文郎『勝負脳の磨き方』主婦の友インフォス

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